症例検討 癌治療と麻酔
多発転移への骨接合術―内臓転移の状態,骨髄癌症の有無,手術時点の病勢など,全身状態の把握が前提
荒木 信人
1
ARAKI, Nobuhito
1
1大阪府立成人病センター 整形外科
pp.270-272
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101482
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症例
62歳の女性。身長146cm,体重42kg。3年前に右乳癌に対して右乳房切除術を受けた。術後化学療法〔ドキソルビシン+シクロフォスファミド+パクリタキセル(AC-T)〕を施行。半年前に骨転移,肺多発転移が見つかった。疼痛に対してMSコンチン100mg×2/日を投与されていたが,やがてMSコンチン300mg×2/日に増量され,除痛はVAS 2~3と良好であった。在宅加療へ向けて準備を行っていたが,院内トイレで転倒受傷し,右上腕骨と左大腿骨頸部を骨折。両骨折に対して骨接合術が予定された。
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