Japanese
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特集 最良の手術時点
全身状態と手術時点—術前検査を中心として
Appropriate time of operation for general condition
陣内 伝之助
1
,
村上 文夫
1
Dennosuke JINNAI
1
1大阪大学医学部陣内外科教室
pp.455-460
発行日 1968年4月20日
Published Date 1968/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204554
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はじめに
手術を必要とする場合,全身状態がまつたく正常であれば,手術時期の決定にさほど苦慮することもないが,手術を必要とする病変自体により,あるいはこれと別個の合併症のために全身状態がいちじるしくおかされている場合には,全身状態の改善ならびにこれにともなう手術時点の選定という問題が,手術の予後を左右する第1の鍵となる.いかなる手術をおこなう場合にもかならず術前検査をおこなつて全身状態をつぶさに検討し,もし異常が見出されればこれを術前に矯正しておくのが,手術を安全に遂行するための原則である.つぎに胃癌根治術程度の手術を安全におこなうために必要な術前検査項目ならびに諸種の異常に対処すべき術前管理について若干の記述を試みようと思う.読者諸賢において参考の資ともならば幸いである.
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