CPC
剖検で原発が確定した頸部転移癌症例
谷川 譲
1
,
坂井 保信
2
,
矢沢 生
3
1都立駒込病院耳鼻咽喉科
2都立駒込病院化学療法科
3都立駒込病院病理科
pp.251-256
発行日 1990年3月20日
Published Date 1990/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900045
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低分化腺癌の頸部転移を主訴とした症例で,肺のX線像所見は陳旧性結核と診断された小陰影のみであった。全身検索中に副腎腫瘍が疑われ,1側副腎摘出で副腎転移巣が発見された。さらに広範な全身転移が進行したが,原発不明のまま死亡した。最後まで肺病巣は初診時と変らない小陰影であった。しかし剖検して原発は肺癌と診断された症例を報告する。
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