徹底分析シリーズ 3.11から学ぶ
最前線の病院における手術室の状況―多くの患者が病院に押し寄せるなか,手術室は…
鈴木 真奈美
1
,
黒瀧 健二
1
SUZUKI, Manami
1
,
KUROTAKI, Kenji
1
1石巻赤十字病院 麻酔科(現 東北公済病院 麻酔科)
pp.214-219
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101468
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2011年3月11日14時46分,東日本大震災が発生。地震によりライフラインは途絶したが,建物の損傷は少なく,自家発電や貯水などにより病院機能は保たれた。14時50分に当院会議室に災害対策本部が設置され,15時43分には1階フロアにトリアージエリアの設置が完了。しかしこの時,沿岸部には未曾有の大津波が押し寄せ,石巻市も40~50%が浸水。当院以外の医療機関のほとんどは機能停止に陥った。
こうして石巻赤十字病院は,壊滅的な被害を受けた石巻医療圏の医療を一手に担うこととなる。手術室でも多くの手術に対応する準備がされたが,予想に反して手術室は平穏であった。
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