徹底分析シリーズ 素朴な疑問―これにて26件落着!
14件目―ラリンジアルマスクエアウェイが推奨されない病態・手術はあるか
浅井 隆
1
ASAI, Takashi
1
1関西医科大学 麻酔科学講座
pp.334-335
発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101189
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●第3の気道確保器具
ラリンジアルマスク(LMA)は,クラシック,プロシール,ファストラック,スプリームなど,現在数種類がある。また,ラリンジアルチューブやi-gelなど,さまざまな声門上気道確保器具が開発されている。
声門上気道確保器具は,①挿入に喉頭鏡や筋弛緩薬が不要,②舌根沈下などの上気道閉塞をバイパスして,換気を可能にする,③換気ガスの漏れをある程度防ぐことが可能,④声門や気管に接触しないため,気道への刺激が小さい,などの利点がある。そのため,声門上器具は,フェイスマスク,気管チューブに続く第三の気道確保器具として確固たる地位を得たといえる。
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