症例検討 術前評価と麻酔の説明:患者のよくある質問にどう答えますか?
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者:周術期の呼吸器合併症を中心に
下薗 崇宏
1
SHIMOZONO, Takahiro
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
pp.674-678
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100976
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症例
80歳の女性。身長150cm,体重40kg。40年来の喫煙歴があり,現在も1日当たり20本の喫煙を続けている。胃癌に対して幽門側胃切除術が予定された。5年前から労作時の息切れを自覚し,Hugh-Jones分類Ⅱ度のCOPDと診断されている1)。さらに,気管支喘息の既往もあり,近医で気管支拡張薬の処方を受けている。術前の呼吸機能検査では,1秒量(FEV1.0)および肺活量(VC)ともに正常値下限であった。
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