徹底分析シリーズ スガマデクス(臨床編)
大予測! スガマデクス登場で,麻酔法のここが変わる!?
樋口 秀行
1
Hideyuki HIGUCHI
1
1東京女子医科大学 麻酔科学教室
pp.336-341
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100905
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いよいよスガマデクスが発売される。今までも,プロポフォール,レミフェンタニルの登場は筆者の麻酔法を大きく変化させたわけだが,このスガマデクスも麻酔法を大きく変化させる可能性を秘めている。特にこの50年以上,もはや不要と言われながら,しぶとく存在してきた“スキサメトニウム”についに引導を渡す可能性があり,そういう意味ではスガマデクスはまさに歴史的な薬物となるかもしれない。
筆者は決して予言者ではないが,本稿では,現時点で考えられる範囲以内で,スガマデクスにより変わりうる麻酔法を考えてみたい*1。
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