徹底分析シリーズ スガマデクス(臨床編)
答えは単純かつ明快! スガマデクスの投与方法と投与時期
鈴木 孝浩
1
Takahiro SUZUKI
1
1日本大学医学部 麻酔科学系麻酔科学分野
pp.324-328
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100903
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これまでは確実性の乏しい,かつ副作用の多い抗コリンエステラーゼ薬による筋弛緩拮抗が行われてきた。ネオスチグミンによる拮抗はアセチルコリンによる競合という間接的な機序のため,筋弛緩がある程度回復している時期でなければ十分な効果が発揮されなかった。
スガマデクスは投与量を調節することで,いかなる筋弛緩状態にあっても迅速に拮抗できる。スガマデクスを用いるうえで重要なのは,その際の筋弛緩の程度である。それによって単純に必要量が決まってくる。
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