症例検討 電解質異常とその治療(その1)
高アルドステロン症における低カリウム血症:低K+血症,侮るべからず。しかし,必要以上に恐れるべからず!
内藤 嘉之
1
Yoshiyuki NAITO
1
1明石医療センター 麻酔科
pp.272-275
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100891
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例
32歳の女性。身長157cm, 体重42kg。右乳癌に対して,乳房温存術が予定された。既往歴に特記すべき異常はなく,全身状態も良好であった。術前検査にて2.3mEq/Lと重症の低カリウム血症を認め,心電図上はST低下,T波の平坦化および陰性化,さらにU波が認められた。血圧は157/95mmHgであった。
Copyright © 2010, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.