今月の主題 ミオパチー最近の進歩
周期性四肢麻痺
低カリウム血症
古和 久幸
1
1北里大内科
pp.2124
発行日 1976年12月10日
Published Date 1976/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206975
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周期性四肢麻痺periodic paralysis(以下P. P.)は発作性,弛緩性の四肢麻痺を呈する代謝性ミオパチーで,発作時に血清Kの異常を伴うことよりK代謝との関係が注目されてきた.麻痺の発現に関する詳細な機構については不明な点が多い.
わが国での低K血性P. P. の発現頻度は欧米に比して高く,なかでも甲状腺機能亢進症に合併するものが多い1).最近では原発性アルドステロニズムによるP. P. も増加傾向にあるが,家族性低K血性P. P. は外国に比して少ない.
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