Japanese
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症例検討 歯科口腔外科手術の麻酔:気道管理のコツとポイント
コラム:オトガイ下引き抜き法
Submental Route for Orotracheal Intubation
横山 武志
1
,
北原 誠子
1
Takeshi YOKOYAMA
1
,
Seiko KITAHARA
1
1九州大学病院 歯科麻酔科
pp.60-61
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100844
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中顔面骨骨折を合併した顎骨骨折の症例では,気管チューブをどの経路で挿入するかが問題になります。経鼻的に挿管すると,骨片変位や出血,場合によっては頭蓋内誤挿管などの合併症の危険が高くなります。また,手術中に咬合の確認や顎間固定を行うため,通常の経口で挿管された気管チューブは咬合復位の障害になります。
そのような場合には,一般的に気管切開術が施行されています。しかし,気管切開では,気管狭窄や創部の瘢痕,気管食道瘻のほかに,気胸や縦隔気腫,喉頭神経損傷などの重篤な合併症を引き起こす危険があります。また,気管切開の既往のある症例では,その後の気管挿管が困難になることはよく知られています。
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