臨床経験
腕神経叢の引き抜き損傷に合併した頸髄損傷例
満足 駿一
1
,
木村 彰男
1
,
大谷 清
1
Shunichi MANZOKU
1
1国立療養所村山病院整形外科
pp.185-190
発行日 1977年2月25日
Published Date 1977/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905481
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脊椎および脊髄損傷の原因は通常,脊椎のhyperflexion,hyperextensionおよびcompressionのいずれかに求められることが多く,側屈(lateral flexion)がその主因として取り上げられることは少ない.
もつとも多くの場合受傷時には,flexion,extension,compression,rotation,lateral flexion等のいくつかが同時的に作用し,従つて直接原因となった外力を純粋に1つだけ分離することは必ずしも容易ではない.にもかかわらず,明らかに側屈がその主因と考えられる脊髄損傷の症例も稀には存在する.しかし,側屈による脊髄損傷の報告は文献上も少ない.
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