症例検討 歯科口腔外科手術の麻酔:気道管理のコツとポイント
外傷による顎骨骨折の麻酔:画像上で異常がなくとも,頸部損傷の評価は必須!
野上 堅太郎
1
,
谷口 省吾
1
Kentaro NOGAMI
1
,
Shogo TANIGUCHI
1
1福岡歯科大学 診断・全身管理学講座麻酔管理学分野
pp.52-59
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100843
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症例
25歳の男性。身長174cm,体重62kg。3日前,オートバイを運転中に転倒して顔面を殴打し,当院を受診した。来院時にはオトガイ下に裂傷があり,開口は1横指半であった。パノラマエックス線写真検査で上下顎骨の骨折を認め,さらに頭蓋底骨折も疑われたが,胸腹部エックス線写真検査および胸腹部エコー検査では異常を認めなかった。今回,下顎正中部と左角部の骨折に対して,観血的整復術を予定した。
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