徹底分析シリーズ 麻酔科医とタンパク質の一生
小胞体ストレスがなぜ高血糖に?
長谷川 輝
1
,
岩坂 日出男
1
Akira HASEGAWA
1
,
Hideo IWASAKA
1
1大分大学医学部 麻酔科学講座
pp.20-24
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100836
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小胞体はタンパク質合成の場として重要である。この場で正しいタンパク質の折りたたみが行われないと,異常タンパク質として小胞体内に蓄積される。異常タンパク質の蓄積は小胞体ストレス応答を生じ,最終的には細胞のアポトーシスを生じることになる。膵β細胞の小胞体ストレスによるアポトーシスが糖尿病と関係していることが判明してきた。本稿では,小胞体ストレス応答と術中高血糖に関して概説する。
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