特集 科学的根拠からみなおす助産技術
【緊急時の手技】
8.ショック時の体位と保温
進 純郎
1
1聖路加国際大学
pp.407-409
発行日 2014年5月25日
Published Date 2014/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102795
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一次救命処置は助産師
分娩時は出血に伴う産科ショック,子癇発作などに遭遇することも稀ではありません。これらの産科合併症は妊婦定期健診を行ない,分娩に寄り添っていれば決して予期せぬ出来事ではなく,予見・予知ができる可能性があるものです。しかし「天災は忘れたころにやってくる」ということわざがありますが,産科(助産)救急のようなことは,まさかと思うような時に発生することが多いものです。このような産科(助産)の救急に対しては,一次救命処置の良否がその後の治療に大きく影響しますので,冷静・沈着に対応することが必要です。一次救命処置,すなわち初期対応は産婦の一番身近に寄り添う助産師に委ねられることが多いので,初期対応について十分な理解が必要です。
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