症例カンファレンス
ミニトラック挿入中の全身状態不良患者
山田 高成
1
,
橋本 雄一
2
,
浅井 隆
2
,
滑川 元希
3
,
中川 雅史
4
,
古谷 健太
5
Yuuichi HASHIMOTO
2
,
Takashi ASAI
2
,
Motoki NAMEKAWA
3
,
Masashi NAKAGAWA
4
,
Kenta FURUTANI
5
1慶應義塾大学医学部 麻酔学教室
2獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科
3東京女子医科大学病院 集中治療科(現:三井記念病院 麻酔科)
4東京女子医科大学病院 集中治療科
5新潟大学医歯学総合研究科 麻酔科学分野
pp.447-461
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201968
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「全身状態が悪いので局所麻酔で手術してみたのですが,結局うまくいかなかったので,麻酔科管理でお願いします!」外科医からこう依頼されると気持ちは複雑だ。麻酔科医冥利に尽きる機会に間違いないと思う反面,よほど状態の悪い患者に違いない。聞けばこれまでに術後抜管困難で気管切開したことがあるとか。しかも腎移植後で,血管閉塞の手術をしたいとのことである。今回は気管切開せずに済むかな…,大事な腎臓も守り切れるか…。あれ,頸から何か入っている! ミニトラックだ! 抜いていいのか? こんな時は…そうだ,LiSAの症例カンファレンスで全国の麻酔科医に相談しよう!
というわけで,先生方,お力をお貸しください!
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