徹底分析シリーズ 脳外科手術のControversies―2
術中の脳モニターは何を使うか?―“脳機能モニター”vs“脳循環モニター”
林 浩伸
1
,
川口 昌彦
1
Hironobu HAYASHI
1
,
Masahiko KAWAGUCHI
1
1奈良県立医科大学 麻酔科学教室
pp.610-614
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100687
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術後に脳合併症を発生するリスクの高い手術では,何らかの術中脳モニターを使用し,その発生を予防することが重要である。なぜなら,早期に脳の異常を発見することで,非可逆的な脳損傷を回避できる可能性があるからである。ただし,多くの脳モニターがあるなかで,どのモニターが最も効果的だろうか。また,どうやってモニターするのか,麻酔管理において注意すべき点はないのか,など麻酔科医としては知るべき内容は多い。
本稿では臨床でしばしば使用される主なモニターについて解説したのち,代表的な手術を例に脳モニターの選択と使用方法について概説する。
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