徹底分析シリーズ 脳外科手術のControversies―1
術中の換気条件をどうすべきか?
内田 雅人
1
,
松本 美志也
1
Masato UCHIDA
1
,
Mishiya MATSUMOTO
1
1山口大学大学院医学系研究科 麻酔・蘇生・疼痛管理学分野
pp.500-505
発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100664
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1950年までには低換気による脳血流の増加は認識されていたが,当時の手術は自発呼吸下に行われていたため,過換気による影響については調べられていない。初めて脳神経外科手術時の調節呼吸の必要性が認識されたのは,1957年のFurnessの報告1)であろう。過換気によりrelaxed brainが得られると,術野の確保が容易になり,開創鉤による脳の圧迫を軽減できる。本稿では種々の病態と麻酔法に応じたPaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)の管理について述べる。
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