Japanese
English
誌上シンポジウム 運動器の慢性疼痛に対する薬物療法の新展開
慢性疼痛に対する新しい薬物
慢性疼痛の評価と治療における薬物療法の位置づけ
The Role of Mediation for Chronic Pain
川井 康嗣
1
,
大賀 美穂
1
,
原田 英宜
1
,
又吉 宏昭
1
,
松本 美志也
1
Koji KAWAI
1
,
Miho OHGA
1
,
Hidenori HARADA
1
,
Hiroaki MATAYOSHI
1
,
Mishiya MATSUMOTO
1
1山口大学医学部附属病院麻酔科蘇生科ペインクリニック
1Department of Anesthesiology, Yamaguchi University
キーワード:
慢性疼痛
,
chronic pain
,
薬物治療
,
medication
,
フェンタニル貼付薬
,
transdermal fentanyl
Keyword:
慢性疼痛
,
chronic pain
,
薬物治療
,
medication
,
フェンタニル貼付薬
,
transdermal fentanyl
pp.303-310
発行日 2011年4月25日
Published Date 2011/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101955
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運動器の慢性疼痛に対する薬物療法の最重要ポイントは,痛みの改善とともに日常生活動作の改善,および生活の質の改善を目標とすることである.そのためには,まず患者の痛みがどのような痛みかを評価することが必要である.慢性疼痛の中でも薬物の反応性はどうか,また,主な痛みの構成要素が侵害受容性疼痛か神経障害性疼痛か,などを評価して,痛みの評価をもとにした薬物療法を行う.さらに,痛みの機序や日常生活動作の制限などを評価したうえで,抗うつ薬や抗けいれん薬,オピオイドを活用することを心がける.薬物療法が唯一の治療とならないように,運動療法や理学療法,心理・社会的アプローチを同時に行うことが慢性疼痛マネジメントを成功させるポイントである.
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