症例検討 麻酔導入法で悩む症例
頸椎手術後挿管困難予想例:脊髄くも膜下麻酔や伝達麻酔ではなく,麻酔法は全身麻酔のみを選択
小倉 信
1
,
河手 絵理子
1
Makoto OGURA
1
,
Eriko KAWATE
1
1東京都老人医療センター 麻酔科
pp.1228-1232
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100530
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症例
73歳の女性。身長152cm,体重69kg。タクシーから降車する際に転倒し,大腿骨頸部骨折と撓骨骨折で来院した。大腿骨骨頭置換術と前腕の観血的整復固定術が緊急手術として申し込まれた。現在,高血圧に対して降圧薬を内服中で,140/90mmHg程度にコントロールされている。また,高脂血症に対しても内服加療中。2年前に下肢筋力低下が5分間程度持続し,一過性脳虚血発作の診断にてバイアスピリン®とパナルジン®を内服中。なお,5年前に頸椎前方固定術を行っており,頸部可動制限がある。
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