症例検討 麻酔導入法で悩む症例
泣き叫んでいるフルストマックの小児:気道確保を最優先して低酸素を避ける麻酔を考える
水野 省司
1
,
重見 研司
2
Mizuno Shouji
1
,
Shigemi Kenji
2
1愛知県心身障害者コロニー中央病院 麻酔科
2福井大学医学部 器官制御医学講座麻酔・蘇生学領域
pp.1224-1227
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100529
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症例
広範発達障害で睡眠時無呼吸症の5歳の男児。身長123cm,体重48kg。アデノイド,扁桃摘出術後2日目。術後病棟帰室後,大暴れし事故抜針し,点滴ラインのないまま術後経過をみていた。本日夕食後,突然の大量吐血あり。患児はパニックを起こし興奮状態であったが,次第にぐったりしてきた。吐血の原因として術後の再出血が疑われ,緊急手術となった。心拍数156回/min,血圧は測定させてもらえないも触知可能。WBC 8900/μL, Hb 8.7g/dL, Plt 23.5万/μLであった。
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