症例検討 plan Aがだめなとき(前編)
脊髄くも膜下麻酔困難—超音波でもダメなら,既往歴に注意しながら全身麻酔で
山崎 光章
1
,
青木 優太
1
Mitsuaki YAMAZAKI
1
,
Yuta AOKI
1
1富山大学大学院医学薬学研究部 臨床麻酔学講座
pp.726-729
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200334
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症例
68歳の男性。身長169cm,体重63kg。膀胱腫瘍に対して経尿道的膀胱腫瘍切除術が予定された。1日25本×40年間の喫煙歴があり,胸部X線写真上も肺気腫が認められ,肺機能検査で1秒率は54%であった。滑脱ヘルニアがあり,逆流性食道炎がある。脊髄くも膜下麻酔を予定した。
麻酔科認定医,専門医が何度も試みたが,穿刺ができない。患者が「もういい加減にしてくれ」と言い始めた。
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