徹底分析シリーズ 薬物の投与経路とその効果
ミダゾラム—多彩な投与経路を使いこなそう
中野 裕子
1
,
小原 伸樹
2
Yuko NAKANO
1
,
Shinju OBARA
2
1福島県立医科大学 麻酔科学講座
2福島県立医科大学附属病院 手術部
pp.226-229
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200517
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ミダゾラムは,前投薬,全身麻酔導入および術後の鎮静などの用途に用いられ,また適用外ではあるが,抗痙攣作用ももつ。投与の目的や状況に応じて,静脈投与,筋肉注射,経口,経鼻,経直腸および口腔粘膜(舌下,バッカル部位)など,さまざまな経路が利用可能である。しかし,投与経路によって薬物動態が変化するため,投与量と効果の関係,言い換えれば,必要な薬物量や効果発現までの時間,および持続時間が異なる。
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