徹底分析シリーズ 動脈穿刺/動脈圧測定(総論)
動脈カテーテル,術式別部位の選択と合併症
金 徹
1
,
坂本 篤裕
1
Chol KIM
1
,
Atsuhiro SAKAMOTO
1
1日本医科大学 麻酔科学教室
pp.636-641
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100356
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
動脈カテーテル留置による血圧測定に期待されることは,継続的かつ同時的血圧測定,頻回の採血,圧波形から得られる診断的情報などである1)。すなわち,神経反射や出血などに迅速に対処するために不可欠な,正確かつ即時的な圧のモニタリングである。同時に求められているのが,危険・合併症の予兆のモニタリングである。この意味でのモニタリングの対象は,循環変動とは異なるものに起因する圧・圧波形の変化である。
動脈カテーテル留置部位の選択に際しては,体循環のモニタリングと危険・合併症の予兆のモニタリングが最大限に可能となるようにすることはもちろん,合併症に関する知識も重要となる。
Copyright © 2007, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.