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pp.616-617
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100351
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The New England Journal of Medicine
Article:
Corwin HL, Carson JL. Blood transfusion―when is more really less? N Engl J Med 2007 ; 356 : 1667-9.
Comment:
Lacroix J, Hebert PC, Hutchison JS, et al. Transfusion strategies for patients in pediatric intensive care units. N Engl J Med 2007 ; 365 : 1609-19.
小児集中治療室利用患者では貧血となる頻度が高いが,その輸血療法に関するデータは少ない。今回取り上げた論文は,集中治療を受ける状態が安定した貧血となった小児637名を,トリガーとなるヘモグロビン(Hb)濃度を7g/dL制限的輸血群(320名)と,Hb濃度9.5g/dL(317名)とする自由(liberal)輸血群に無作為的に分けて行った他施設研究である。未熟児,高度の血小板減少症,低酸素血症,24時間以内に死亡する可能性が高いものなどは除外した。輸血用血液は貯蔵前白血球除去を行ったものとした。
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