連載 Pharmacognomyへの招待
(+)-[(RS)-16α,17α-butylidenedioxy-11β,21-dihydroxy-1,4-pregnadiene-3,20-dione]
中木 敏夫
1
1帝京大学医学部 薬理学講座
pp.96
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100265
- 販売していません
- 文献概要
今月は(+)-[(RS)-16α,17α-butylidenedioxy-11β,21-dihydroxy-1,4-pregnadiene-3,20-dione]を取り上げる。
立体構造の情報である(+),(RS)はここでは考えず,平面構造のみを考える。基本骨格となっているのは1,4-pregnadieneである。pregnadieneはステロイド骨格(図1a)を持ち,図1bのようにそれに側鎖が結合した構造をさす。pregna-dieneとあるから二つの二重結合を持つことがわかり,1,4-とあるからその位置は1位と4位である(図1c)。元の化合物はこの基本骨格の16位と17位にbutylidenedioxy,11位と21位にdihydroxy,3位と20位にdione(ケトン基が二つ)が結合した構造をしている。
Copyright © 2007, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.