症例検討 血液疾患患者の麻酔
赤血球増加症,真性多血症:術前管理良好なら全身麻酔単独で,不良なら出血と血栓(塞栓)症に対する対策を
雫石 正明
1
,
風間 富栄
1
Masaaki SHIZUKUISHI
1
,
Tomiei KAZAMA
1
1防衛医科大学校 麻酔学講座
pp.724-727
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100159
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症例
68歳の男性。身長160cm,体重68kg。胃癌に対して幽門側胃切除が予定された。術前検査でヘモグロビン17g/dLであった。鼻出血をしばしば経験している。
経過
検査の結果,赤血球量増加,ヘマトクリット値60%を示し,脾腫も認められた。動脈血酸素飽和度は正常。血清エリスロポエチン濃度も正常。真性多血症と診断された。
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