連載
Editorial拝見
pp.734-735
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100168
- 有料閲覧
- 文献概要
Anesthesia & Analgesia
Editorial:
London MJ. Quo vadis, perioperative Beta blockade? Are you“POISE'd”on the brink? Anesth Analg 2008 ; 106 : 1025-30
Article:
Beattie WS, Wijeysundera DN, Karkouti K, et al. Does tight heart rate control improve beta-blocker efficacy? An updated analysis of the noncardiac surgical randomized trials. Anesth Analg 2008 ; 106 : 1039-48.
β遮断薬を投与すると,非心臓手術における周術期心筋梗塞や不安定狭心症,重症不整脈など心合併症発生率が低下することが1996年にManganoらにより発表されて以来,周術期のβ遮断薬使用に関する多くの研究が行われてきた。それらを用いたメタ分析も行われているが,ときにその結果は相反している。複数の危険因子を持つ患者,血管手術患者などβ遮断薬投与が有用なサブグループが存在するであろうことも明らかになってきた。2006年のACC/AHAのガイドラインでも,血管手術患者,特に冠動脈疾患があったり複数の危険因子を持つ患者ではβ遮断薬の投与が推奨されている。
Copyright © 2008, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.