症例検討 血液疾患患者の麻酔
貧血:効果的な輸血を実施し不用意な輸血を回避する総合判断力が必要
加藤 啓一
1
Keiichi KATOH
1
1日本赤十字社医療センター 麻酔科
pp.706-709
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100149
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症例
36歳の女性。身長156cm,体重57kg。子宮筋腫に対して開腹子宮筋腫核出術が予定された。外来でヘモグロビン8.5g/dLと貧血を呈しており,精査で鉄欠乏性貧血と診断された。外来での鉄剤投与により貧血は改善傾向となり,入院時のヘモグロビンは12g/dLであった。合併症は特記すべき点を認めない。硬膜外麻酔併用全身麻酔で行ったが,術中の出血量が1200gとなり,採血でヘモグロビン8g/dLとなった。
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