連載 Pharmacognomyへの招待
N-(3-Ethynylphenyl)-6,7-bis(2-methoxyethoxy)quinazoline-4-amine monohydrochloride
中木 敏夫
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1帝京大学医学部 薬理学講座
pp.418
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100086
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今月はN-(3-Ethynylphenyl)-6,7-bis(2-methoxyethoxy)quinazoline-4-amine monohydrochlorideを取り上げる。
基本骨格はquinazoline(図1a)である。4位にアミノ基が結合している。先頭のNは窒素原子を指すが,この構造には3個の窒素原子がある。そのうち2個はquinazoline骨格にあり,残りの1個は4位に結合している窒素である。quinazoline骨格の窒素に結合しているのであれば,1位もしくは3位をしてすればよいのであり,N-と指定しているのは4位の窒素であることを示している。この窒素に3-Ethynylphenyl(図1b)が結合している。6位と7位には2-methoxyethoxy(図1c)が結合している。bisとは同一の側鎖が結合していることを示している。以上をまとめると図1dのようになる。
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