徹底分析シリーズ 酸素:でも,酸素は薬?毒?
酸素投与に何を期待できるか?
鈴木 武志
1
,
津崎 晃一
1
Takeshi SUZUKI
1
,
Koichi TSUZAKI
1
1慶應義塾大学医学部 麻酔学教室
pp.338-342
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100071
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酸素がなければ人間は生きていけない。これは,医療従事者でなくてもわかる常識である。集中治療における呼吸循環管理で念頭に置くのは,各重要臓器の需要に見合う酸素を十分に供給できているか否かである。重症患者管理において,全身への酸素供給が不足し,各臓器が低酸素に曝されるならば,多臓器不全から死に至る可能性が増す。では逆に,必要以上に酸素を投与することが生体に好影響を与えるだろうか。本稿では,高濃度酸素投与にかかわるいくつかのトピックスについて簡単に振り返ることにする。
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