徹底分析シリーズ ロクロニウム
薬理学的特徴:速い作用発現・中時間作用性
鈴木 孝浩
1
Takahiro SUZUKI
1
1駿河台日本大学病院 麻酔科
pp.10-15
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100004
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ロクロニウムは非脱分極性筋弛緩薬でありながら作用発現が速く,それなのに中時間作用性という,麻酔科医にとって使いやすい特徴を併せ持つ薬物である。水溶性であり,始めから液剤である点も多忙な臨床にとっては好都合である。
投与後1分での迅速な気管挿管に慣れてしまうと,もうベクロニウムの3分には戻れなくなってしまうほどの使用感である。ロクロニウムの登場でスキサメトニウムの必要性もさらに少なくなるに違いない。
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