特集2❷ ERスタンダード 気道管理—自信がついてきた頃が一番コワイ!
扉
舩越 拓
1
,
山内 素直
2
1東京ベイ・浦安市川医療センター 救命救急センター
2友愛医療センター 救急科
pp.891
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.275835970020060891
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ABC(気道,呼吸,循環)の維持は,救急医療の初期蘇生において最も重要な要素である。気管挿管はそのなかでもAとB(場合によってはC)の確立に欠かせない。そのため気管挿管のトレーニングは広く行われ,多くの医師が参加している。その反面(あるいはそのためなのか),「気管挿管は誰もができる」という認識で,非常にカジュアルに行われている。
しかし,挿管の失敗や合併症は時として患者の生命を脅かすものであり,100%の安全性が求められる。それゆえ,いつか出会うかもしれないdifficult airwayへの対応法に精通することが必要とされる。また,救急医であれば他科の医師が対応困難な症例の気道管理について,助けを求められるかもしれない。
そこで本特集では経験豊富な執筆陣から,一歩進んだ気道管理の戦略に関してご教示いただいた。基本から一皮むけようとしている医師に,その極意をお届けしたい。

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