特集2❶ ERスタンダード 急性腹症—それでも見逃す腹痛のワナ
【コラム4】帰すときの説明,どうしてる?—患者にも医師にもメリットが大きい帰宅指示書の作り方
金子 志穂
1
,
舩冨 裕之
1
Shiho KANEKO
1
,
Hiroyuki FUNATOMI
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科 救急外来部門
pp.886-889
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.275835970020060886
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
救急外来では,腹痛患者は帰宅できる場合もよくあるが,重大な疾患を見逃すリスクもある。そのため自宅での経過観察上の注意点や再受診の目安など,帰宅時の説明は重要である。すべての救急担当医が同じクオリティーで患者説明をすることは難しく,帰宅指示書を使うことで要点を漏れなく伝えられ,時間短縮にもつながる。本稿では,帰宅指示書についてポイントを整理しながら,実例も含めて作成時の原則や注意点を解説する。

Copyright © 2025, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.