特集 令和時代の循環器薬の使い方—処方の意図と治療戦略
Ⅴ. その他
精査で器質的心疾患がない場合,胸部違和感・胸痛・動悸の症状緩和にどのような処方をしたらいいですか?(漢方を含む)
波多野 涼介
1
,
西崎 公貴
1
1手稲渓仁会病院循環器内科
キーワード:
胸痛
,
動悸
,
薬物治療
,
心因性疾患
,
医学的に説明困難な症状
Keyword:
胸痛
,
動悸
,
薬物治療
,
心因性疾患
,
医学的に説明困難な症状
pp.479-485
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.243232840730030479
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POINT
●器質的狭窄が除外された後も,誘発試験や生理学的検査を駆使して冠攣縮性狭心症や冠微小循環障害を診断する.
●動悸に対しては詳細な問診と長時間記録可能な心電計を活用して,原因となる不整脈を診断する.
●選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や漢方薬を使いこなして,器質的心疾患の所見に乏しい胸痛・動悸の症状緩和に努める.

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