特集 クリニックで診る心疾患
1.動悸を主訴に来院した場合
赤木 美智男
1
1杏林大学医学部医学教育学
キーワード:
動悸
,
突然死
,
内分泌疾患
,
心室頻拍
,
発作性上室性頻拍
Keyword:
動悸
,
突然死
,
内分泌疾患
,
心室頻拍
,
発作性上室性頻拍
pp.335-341
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000814
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動悸は通常は意識されない心臓の鼓動が意識されるようになる状態をいい,生理的現象から致死的な疾患の症候まで,さまざまな原因でみられる.動悸を主訴に受診した患者への対応では,① まず動悸が具体的にどのような自覚症状のことをいい,どういう状況で出現・消失するのか,どのような随伴症状があるのかなどを医療面接で明らかにし,② 注意深い身体診察により器質的疾患の可能性を評価する.③ 医療面接と身体診察で得られた情報に基づき,生理的でとくに治療の必要がない動悸か,精査・治療が必要な動悸かを判定し,さらに検査などを進めるか専門医に紹介するかを判断する.突然死につながる危険な基礎疾患の存在を見逃さないようにすることが重要である.
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