特集 診断過程を解き明かす―Evidence-based Diagnosis
動悸診療のプロセス
宮崎 景
1
1名古屋大学医学部付属病院総合診療部
キーワード:
動悸
,
予後良好
,
致死的不整脈
,
精神疾患
Keyword:
動悸
,
予後良好
,
致死的不整脈
,
精神疾患
pp.32-38
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100772
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病歴
患者:71歳,女性.
主訴:胸がどくどくする.
現病歴:5,6年前より左の胸がどくどく感じることがある.歩行時は感じないが,昼間に何もしていない時に感じる.リズムは一定で,速くも遅くもない.持続時間は数分から数十分くらいで,知らないうちに出現したり消失したりする.頻度は週に2,3回程度で,増減はない.随伴症状としては頭がぼーっとしたり,汗をかくことがあるが,不安感や息苦しさはない.現在,症状はない(ER1).
かかりつけの診療所で先月も心電図をとったが異常なく,半年前のホルター心電図も異常ないといわれた.
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