特集 ここが変わった!—呼吸器診療 最新スタンダード
Ⅲ.肺腫瘍
小細胞肺癌
池田 慧
1
1関西医科大学呼吸器腫瘍内科学講座
キーワード:
小細胞肺癌
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
デュルバルマブ
,
タルラタマブ
,
BiTE抗体
Keyword:
小細胞肺癌
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
デュルバルマブ
,
タルラタマブ
,
BiTE抗体
pp.107-110
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.243232680740010107
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ここが変わった!
●過去のスタンダード
・進展型小細胞肺癌(ES-SCLC)の一次治療は,数十年にわたりプラチナ製剤とエトポシドの併用化学療法が標準であったが,治療奏効率は高いものの,早期に再発・増悪する症例がほとんどで,生存期間の中央値は10カ月程度で予後不良であった.
・再発・難治性の小細胞肺癌に対する二次治療以降の選択肢は限られ,有効な治療法が確立されていなかった.
・限局型小細胞肺癌(LS-SCLC)では化学放射線療法が標準治療であるが,その後の再発率が高く,地固め療法として確立された治療は存在しなかった.
●現在のスタンダード
・進展型小細胞肺癌の一次治療では,プラチナ製剤+エトポシドに免疫チェックポイント阻害薬(デュルバルマブまたはアテゾリズマブ)を上乗せする併用療法が標準治療となった.
・再発・難治性の小細胞肺癌に対し,DLL3を標的とする二重特異性T細胞誘導(BiTE)抗体であるタルラタマブが承認され,新たな治療選択肢となった.特に二次治療における有効性が期待される.
・限局型小細胞肺癌において,根治的化学放射線療法後にデュルバルマブを投与する地固め療法が,全生存期間を大幅に改善し,新たな標準治療として確立された.

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