Japanese
English
論述
胎盤の生化学
Biochemical Aspects of Placenta
細谷 憲政
1
Norimasa Hosoya
1
1東京女子医科大学生化学教室
1Tokyo Women's Medical College, Department of Biochemistry
pp.274-283
発行日 1959年12月15日
Published Date 1959/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425906100
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生化学の領域において物質代謝の過程を端的に追求する方法として細菌を用いて行う一つの方法がある。それは単細胞であり乍ら生命現象を維持するためのすべての代謝系を保持しており,世代の交替も早く,取り扱いも容易であるからであろう。
動物においては分化が高度であり,またその代謝過程は複雑である。今ここにある物質があり,これが動物体内で代謝されうるかどうかを端的に証明しようとする場合には,山村1)が行つたように動物の全身ホモジエネートを作り,これによつて実験を試みることであろう。しかしこうした場合に胎盤を用いて実験してみることは無意味なことではないであろう。
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