講座
胎盤について
梅沢 実
1
1群馬大学
pp.14-16
発行日 1952年9月1日
Published Date 1952/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200175
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胎盤は卵膜,臍帶,羊水と共に,胎兒附属物の一要素で,而も胎兒と母体との間に立つて,專ら胎兒のために,呼吸,栄養,排泄及びホルモン分泌など,大切な機能を営む器管であり,若しその構造或は機能に異常が起るならば,それは直ちに胎兒の生命をおびやかすようになるばかりでなく,母体に対しても影響するところが少なくない。斯樣な譯で,妊娠における胎盤の占める地位は,非常に大きいものがある。従つて産科に関係するものは是非胎盤の構造,機能について,一通りの知識を持たれることが必要である。
併しここでは与えられた紙数が限られているため,実地に役立つと思われる,2,3の点のみを取挙げて述べてみる。
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