研究室から
群馬大学医学部第二生理学教室
高木
pp.294-295
発行日 1958年8月15日
Published Date 1958/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425906033
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わたしたちの研究室は昭和29年9月に誕生しました。当時私はシカゴのDr.Gerardの研究室に留学中でありましたので,留守中は第一生理の松本政雄教授が主任となられ,同じく東大生理より赴任した平尾武久助教授が講義を行つていました。
昨年3月,2年余りの米欧の研究視察を終えて帰国して以来第二生理学教室の実際の建設が始まつた訳であります。Ecclesは研究室の建設はまず工作室の整備からと言つていますが,本学には幸いにも中央工作室があつて多くの必要な器械を作ることができ,大変好都合であります。私達の念願とする所は筋神経機能を電気的のみならず生化学的にも追求できる研究室の建設でありますが,まず電気生理学部門の整備にかかりました。爾来1年有余,金沢の学会も終えて研究室は一応の器械器具を備え漸く研究を始めることができるようになりました。
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