研究室から
私たちの研究室—信州大学医学部薬理学教室
大鳥 居
pp.92
発行日 1957年4月15日
Published Date 1957/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905942
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山に憧れる者なら誰でも一度は訪れ,あるいは訪れたいと思う信州の中心都市松本,駅から浅間温泉迄のバスに乗つて約10分,信州大学医学部薬理学教室はそんな環境にあります。晴れた日には教室の窓々から,西に北アルプスの乗鞍,槍,穂高の雄峰,東に美ヶ原の優美な姿を望みます。
昭和19年4月松本医学專門学校が誕生し,初代校長には東大より竹内松治郎教授を迎えて戦時の困難のうちに揺らん期を過ごしましたが,戦後の学制の改革とともに昭和22年医科大学(旧制)に昇格し,さらには現在の新制信州大学の医学部となるまで大学の発展とともに本教室も成長して12歳になりました。この間には附属病院の焼失などの不幸な災難もありましたが,復興整備も順調に進んで,正門を入ると,正面に長野県一を誇る7階建鉄筋コンクリートの近代的病院の外形もととのいました。
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