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第5回「筋肉収縮の化学」班研究協議会
牧之瀨 望
1
,
名取 礼二
2
,
江橋 節郎
3
,
永井 寅男
1
,
丸山 工作
4
,
関根 隆光
5
,
松宮 弘幸
6
,
林 浩平
7
,
岡本 彰祐
8
,
宮崎 英策
1
,
上住 南八男
9
,
菅原 努
10
,
朝倉 昌
11
,
今井 宣久
11
,
大沢 文夫
11
,
酒井 敏夫
2
1札幌医大
2慈恵医大
3東大医
4東大教養
5順天大医
6北大理
7群大医
8慶大医
9三重大医
10国立遺伝研
11名大理
pp.93-96
発行日 1957年4月15日
Published Date 1957/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905943
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文部省科研費による「筋肉収縮機序の化学的」研究協議会は,12月1,2日(1956)の両日に亘つて東大薬理文庫で開かれた。参加者は20数名。今回からは協議会の日数を2日とし,時間に拘束される事なく,徹底的に議論を書すこととした。前後20時間に亘る強行軍にも拘わらず,最後まで,盛んな討論を続行し,多大の収獲を得て,熊谷班長を始め班員一同,満ち足りた思いで散会した次第であつた。
牧之瀨
ATPがグリセリン筋の性質をどの様に変化させるかという問題を,より具体的な形で把握するという試みの一つとして,別図の様な粘弾性模型を規定し,ATP及びピロ燐酸が,その定数をいかに変化させるかを検討した。
その結果,E1,E2はATP及びピロ燐酸いずれの場合にも著しく減少し,ηはピロ燐酸では著明に減少するが,ATPでは余り変化がない。但し,この場合のATPの作用は,ATPによる収縮が略々最高に達した後の測定値である。またすべての測定は,Mg 10−3M含有の0.1MKCl中で行つた。
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