教室だより
信州大学泌尿器科学教室
岡根谷 利一
pp.457
発行日 1990年5月20日
Published Date 1990/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900092
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午後4時すぎ,西の空を茜色に染めて雪に覆われた北アルプスに夕陽が沈んでいく.それとともに凍てつくような寒さに襲われる.6階にある泌尿器科病棟からは北アルプスをバックに松本市街地が一望でき,このあたりではなかなかの絶景である.
信州大学泌尿器科は1961年に初代の柿崎勉教授が赴任され,その後1978年から現在の小川秋實教授が主宰されている.これまでに教室出身者は約70名を数え,長野県,山梨県を中心に約30の関連病院などで活躍している.小川教授の爽やかな人柄にひかれて入局する者も多いためか,医局にも自由で明るい雰囲気があり,学生にも人気がある.しかしその割に入局者は年平均3名と少なく,毎年学生の勧誘は医局長の重要な仕事であり,昨年は一説には新入医局員1人あたり20万円かかったともいわれるが,その分入局後にしっかり働いてもらっている.現在は教授1,助教授1,講師1,助手7,研修医4,バングラディッシュからの留学生1であり,そのうち講師はアメリカ留学中である.
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