Japanese
English
報告
諸種アミノ酸鹽の腦髄性痙攣作用に就いて
On the Cerebral Convulsion of Rats by Amino acid Salts
濱田 昇
1,2
Noboru HAMADA
1,2
1財團法人林研究所
2醫療法人財團荻窪病院内科
1Hayashi-Takashi Institute for Medical Science
2Dept. of Internal Medicine, Ogikubo Hospital
pp.184-185
発行日 1953年2月15日
Published Date 1953/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905701
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余は先に大黒鼠を用いて腦髄性痙攣物質の簡易検定法により無機及び有機の諸種の鹽類の腦髄性痙攣作用を研究し2),大黒鼠に就いて腦髄性痙攣作用を有するのはNa鹽であること並に8.2倍(等量)以上の高滲透壓であることの二條件を必要とすることを發見し,この二つの條件さえ持つていれば,およそ總てのNa鹽が腦髄性痙攣を起すことを推定した。然らば諸種のアミノ酸Na酸では如何,以下はその研究で用いたアミノ酸はグリココール,αアラニン,βアラニン,アルギニン,ヒスチヂン,アスパラギン酸,グルタミン酸等で,これらの物質をそのまゝ,或いはNa鹽となして実験を試みた。
実験方法は己に報告した論文1)に詳しいからこゝでは省略する。
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