Japanese
English
報告
Histidin betainの腦髄性痙攣作用に就いて
Fffects of some Betaines on the Cerebral Convulsion in Rats
濱田 昇
1,2
Noboru HAMADA
1,2
1財團法人林研究所
2醫療法人財團荻窪病院内科
1Hayashi-Takashi Institute for Medical Science
2Dept. of Internal Medicine, Ogikubo Hospital
pp.186-187
発行日 1953年2月15日
Published Date 1953/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905702
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緒言及び實驗方法
余は先に諸種アミノ酸鹽の腦髄性痙攣作用を研究し,そのNa鹽は等滲透壓以上の濃度の場合は,その作用を有することを確認した2)。然るに諸種アミノ酸のベタインが骨骼筋に対して收縮作用を有する3)事より,アミノ酸のペタインとして腦髄性痙攣作用があるであろうか。用いたペタインはグリココールペタイン,ヒスチヂンベタイン,アスパラギン酸ベタイン,グルタミン酸ベタインの種で,その製法は次の如くである。
Histidin betainの製法は1)Histidin HCl H2Oを純アルコールに入れ振盪,2)(CH3)2SO4を徐々に加え振盪,3)水溶上60℃,30分間加温時々振盪,4)20%NaOHを滴下し弱アルカリ性となし,5)70〜75℃,30分間加温,時々振盪し,これを熱時濾過,この濾液を蒸發してHistidinbetainの結晶を得る。他のアミノ酸のベタインも同様にこの製法に依る。斯くして得た諸種アミノ酸のベタインは蒸溜水に易溶。純アルコールには50°Cで20%に溶解するがアセトン,エーテルには不溶である。
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