Japanese
English
報告
Chlorophyllinによる赤血球cholinesteraseの溶出について
On the Extraction of Erythrocyte Cholinesterase in Chlorophylline Solution
稻垣 克彦
1
,
森田 瑞枝
1
,
井口 昌亮
2
,
津田 資郞
2
Katsuhiko INAGAKI
1
1東京警察病院内科
2東京理科大學
1Dept. of Internal Medicine, Tokyo Metropolitan Police Hospital
pp.180-184
発行日 1953年2月15日
Published Date 1953/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905700
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chlorophyllinは葉緑素(chlorophyll)を鹸化して得られる水溶性物質で,本邦に於ては外用として外科方面に用いられるばかりでなく,注射藥としても廣く使用せられ,アレルギー性疾患に對し屡々偉效を示すことが經驗されてゐる。これは抗ヒスタミン劑と異り.效果の發現はやや遅いが,持續性を有する様に思われる。
筆者等はこの藥品の藥理作用を研究している途次に於てchlorophyllinに溶血を起すことなく赤血球の特異的cholinesterase(以下ChEと略稱する)を溶出する作用のあることを認めたのでここに報告する。
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