報告
隨意筋の緊張に關する研究—其の1:負荷に依る伸縮度に及ぼす支配神經切斷の影響
小林 芳壽
1
1東京醫科大學生理學教室
pp.133-137
発行日 1951年12月15日
Published Date 1951/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905629
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随意筋の緊張に關しては,多くの研究者達によつて夫々各自の實驗に基づいた多くの見解が發表された。
Sherrington(1)は去脳硬直の實驗をもとにして筋の緊張が脊髄の後根を通る求心性衝撃によつて反射的に維持されるものであるとし,1929年にはAdrian & Bronk(2)が筋緊張に際して活動する要素は,普通の筋收縮に於ける活動要素と全く同種のものである事を,脊髄から運動神經纎維に放出される働作流の觀察から報告している。
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