報告
鹽縮外液の瀬良反應
淺川 松雄
1
1日本大學齒科部生理學教室
pp.78-79
発行日 1951年10月15日
Published Date 1951/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905614
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緒論
冷血動物の骨體筋を等滲透壓NaCl溶液に入れると,長時間に亘り収縮を繼續するという現象は(これを鹽縮と名付ける),最近に菊地(3)によつて研究せられ,鹽縮は長時間ののち一旦停るが,その外液は新しい摘出骨骼筋の鹽縮を抑制する作用があることが見出され,鹽縮抑制物質が筋より外液中に出ることが指摘された。淺川寛(1)は鹽縮外液をHCl處理することにより,光學的にHistidin・HCl・H2Oを見出し,而もHistidinにも鹽縮抑制作用が少からずあることを發見した。よつて著者は,鹽縮外液から加水分解によつて出るHistidinを定量的に證明出來るか何うかを確めことして實驗を試みた。
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