臨床實驗
Wessely現象と沈降反應
湯口 謹治
pp.957-960
発行日 1953年11月15日
Published Date 1953/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201658
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所謂Wessely現象(以下W現象と略)とはWesslyが1911年に非動性牛或は馬血清の數滴を家兎の角膜實質内に注射すると1〜2日間で機械的刺戟が消失し,10〜14日後に同部に人の角膜實質炎に似た炎症を起さしめた現象を言う。氏に依ればこの現象はArthus現象と全く一致するものである。其後1913年Aurel v. Szily及び有澤は同現象に就て系統的の追試と理論づけとを行つた。氏等はW現象を次の5型に分類した。
第1型Wesselyの始めて行つた實驗で,角膜内に唯1回注射を行つて14日後に起る反應である。彼等はこの炎症を局所の「アナフイラキシー」と解している。
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